5月4日のつづき |
|
|

きよやファーム |
車が乗って下さいとばかりに鍵つきで駐車してあり、かなり本気でかりちゃおうかと思ったけどさすがに出来ず・・・へたれでごめんなさい。
宿に帰り、さてどうしたものかと途方に暮れていると・・あれ??フロントの横に山歩きのガイドの案内が貼ってあります・・・こんなのあるんだ〜。ダメ元で電話をかけてみることに・・・。
藁にもすがる思いが通じたのか、人数が多いので誰か運転してくれれば大丈夫とのこと!きゃっほー!これで午後はなんとかなった!喜び勇んで、みなの部屋を回ると反応はイマイチ・・・「えー山歩き??」ショボーンである。しかし、ここで引いてはダラダラ過ごすことになるので(正直、引率としてはこれが一番辛い)無理やり?いやちょっとだけ強引にOKを取り(笑)、すぐに着替えて準備準備♪
八丈島行きのヘリに乗る魔さんとはこの時点でお別れ。ヘリで八丈に渡り、1泊後、明日の船で東京に帰る行程を選んだのです。その船は予定では午後に御蔵島に着岸予定なので船での合流できればいいねと話して宿を出る。
集合場所は宿から1分ほど歩いたところにある「きよやファーム」。民芸品店なのかな?ガイドの広瀬さんはすでに外にいて、軽く挨拶を交わすと、今にも雨が降りそうだから早く出発しよう!と軽自動車女性陣はガイドの車、男性陣はフジハラ運転する車にに分かれ出発。島を時計回りに走り出すと、役場の前で停車。今年の4月からエコツーリズム?とかなんとかで御蔵の森に入るには届け出をしなくてはならず、しかも有資格者のガイドがいないと森には1歩も入ってはいけないそうです。
山歩きの拠点になっていると思われる山小屋でしばしブリーフィング。御蔵島は巨樹の多い島として知られ巨樹の会」の調査によると、伊豆諸島の巨樹は797本。日本の巨樹(幹回り5m以上)が10,100本なので伊豆諸島だけで約8%を占めます。その中でも御蔵島の巨樹の数は何と499本。日本の巨樹の5%が20平方キロの小さな島に存在しているそうです。この島の巨樹の主なものがスダジイ。いわゆるシイの樹だそうです。そのほかミクラミヤマクワガタの標本やお話をしていただいて再出発。
30分ほど走ったところで車を降りるとそこには険しい山道が・・・。やっぱ短パンできたのはまずかったなあと後悔・・・しかし、険しいのは最初の10mぐらいでその後の道はしっかり整備されていて短パンでもOK。なんでも最近、都が土地を1m幅で最終目的地まで買い上げて整備したそうだ。これだけ整備されているとハイキングロードだな。道を作るのにはすったもんだがあったらしいが、素人が山に入って森を踏み荒らすよりは・・という苦肉の作だったらしい。
森の中はもっと鬱蒼としていて山深く、薄暗かったらしいが、台風で大きな木が倒れて明るくなったそうだ。それにしてもこんなでかい木が倒れるって・・・台風のすさまじいパワーを思い知る。しかし倒れた木の生命力もすさまじく、倒れても上に向かって枝を伸ばし成長しつづけていた。すごい・・
この森はオオミズナギドリの一大営巣地になっていて、いたるところに巣穴がボコボコとあいていた。昼間は餌を獲るために海に出ているので姿を見ることはできませんでした(前日、沖のほうに鳥山になってるのは見ることができたけどね)オオミズナギドリはいままで天敵いなかったそうですが、最近は家で飼っていた猫が野生化して少し問題になっているそうです。ただ猫は次から次に殺すわけではなく、自分の食べるぶんしか殺さないそうなので急に数が減るということはないみたい。
オオミズナギドリ
くちばしから尾の先までが約50cm、翼を広げると約1.2mの比較的大型のミズナギドリで島内ではカツオドリ(別種でカツオドリという鳥はいるのですが...)と呼ばれ、国の保護鳥に指定されています。集団繁殖地は日本近海に限られており全国で500万羽生息するといわれるうちの175万羽から300万羽(1980年報告)が御蔵島で繁殖しており世界最大の繁殖地となっています。寿命は長く野外で24年以上生きることが確認されています。 昔は島民の貴重なたんぱく源だったそうです。かなりおいしいとの噂です・・・ |
折り返し地点には日本一のオオジイ。根を傷めないために近づけなくなっていて直接触れなかったのは非常に残念。ま、仕方ないけどね。
|

山小屋。 |

森の入り口。
ココが一番鬱蒼としてる
|

海の見えるシイ
|

倒れても上に育つ木と
横に大きく..ry
|

オオミズナギドリの巣穴
|

巣穴に落ちましたスマン
|

暗いところは少し怖い
|
|
|
|
ガイドの広瀬さんは島で唯一のプロガイドで、御蔵の森の第一人者。元学校の先生なので喋りもなめらかでとっても良い人でした。移動の車の中でもマシンガントークで皆を退屈させなかったようです(フジハラは別の車だったので・・・)またぜひお願いしたいっす。ただ、学校の先生らしくジョークはすべりまくってましたケド(笑)
巨樹のたくさんあるここ南郷地区は廃村で今は当時の建物跡や民宿の別館があるだけです。左の写真は昔住んでいた人はどんな景色を見ていたのかなと思って建物跡から撮ったものです・・・し、詩人だ(笑)
海上は大荒れ。南郷はちょうど風の影になっていてほぼ無風。山の中もいたって静かだった。予定外とはいえ御蔵の森に入ることが出来て更に御蔵島が好きになりました。そしてゲストにも大好評でした。また機会があったら歩いてみたい。予定外じゃなく予定通りにね(^^;
|
 |
|
 |
宿に戻り、激動の1日の疲れをお風呂で癒しビールで乾杯♪
ヘリで八丈島に飛んだ魔さんは無事に到着。八丈空港は羽田への飛行機が欠航していて騒然としていたようです。ということは飛行機に乗れなかった人たちが明日の船にまわってくるのでかなり混みそうでやだなあ・・・つか明日も乗船したくても船が着かないかもしれないしね・・・ここまで来るとゲストも腹をくくって、開き直ってました(ニガワラ) |
 | もちろん夜はウノ大会。みんなのレベルが高くかなり白熱。ビリの人は1位の人に、ブービーの人は2位の人にドリンクを1本ごちそうしなくてはいけません。賭けるものが出てくると燃えますよね〜。フジハラ惨敗です。何本買ったかな〜・・・最後は泣きの一回で土下座までしました(屈辱)。ああ |
|
|
|
そして夜はふけ、明日のために就寝。はたして東海汽船は着岸できるのでしょうか?保険の意味で凸さんはひとり朝に着岸予定の便に乗る予定です。(船は東京発→御蔵経由の八丈行きです。折り返し御蔵経由東京行きになります。八丈島ではヘリで渡った魔さんも乗船する予定です)どうか着岸できますように!そして合流できますように!
|