体験したことが無いことだから、実際にどんな感じで行われているのか気になると思います。
5月に行われたオープン・ウォーター・ダイバー・コースの実際の講習写真を交えながら講習の様子を見てみましょう。
今回はご夫婦でダイビングをはじめることにされたお客様にモデルになっていただきました。
学課講習
自宅での予習をもとに復習を行います。
実際に器材を使用して名称や使い方のレクチャーも行います。
最後にテストを実施して50問中38問正解で合格となります。
限定水域(プール)講習
学科講習が無事終了すると次は限定水域での実技講習です。
この日は泊りがけの講習ということもあり、西伊豆の土肥にある施設を利用して行われました。
日帰りコースの場合は武蔵小金井にある施設を使用します。
器材のセッティング
着替えをして、器材のセッティングを行います。
ダイビングでは自分の道具は自分で準備するので、ここでその方法を勉強します。
水に慣れる
まずは水に慣れるため、足のつく浅いプールでの練習です。
スキューバ用の器材はつけずに水に入ってみます。
スーツをきて、マスクとスノーケルだけつけてプールに入ってみます。
器材を身につける
水にある程度慣れたらスキューバ用の器材をつけてプールに入ります。
ここで初めてスキューバの道具を使って水中で呼吸をします。
マスククリアの練習
これはマスククリアーの練習です。
マスクの中に水が入ったときにどうやって水を抜けばよいのかを学びます。
スキューバダイビングの基本中の基本の技術となります。
トラブル時の対処
万が一水中で自分の器材が壊れたり、または空気がなくなったときにバディ(パートナー)の器材(バックアップ空気源)を借りて使用する練習です。
ダイビングでは基本的に二人一組になって潜るのは、こういった万が一に備えるためなのです。
浮力のコントロール
水中で自由に行動するためには、水中で自分の身体をコントロールする必要があります。
これはその練習の様子です。
息を吸うと少しずつ体が浮き始め、息を吐くと沈み始める。これがベストな状態です。
水中でのバランスのコントロールは、浮力をコントロールすることによって可能となります。
深いプールでの練習
器材の使い方もだいぶなれてきたら、今度は深いプールで練習をします。
エントリー(水への入り方)の練習と、疲れたり何らかのトラブルが発生したりして自分で泳げなくなってしまったダイバーを曳航する練習です。
深い場所潜降
いよいよ深いプールで水深5m程度まで潜ります。
耳ヌキをしながら潜っていきましょう。
無理をする必要はありません。最初は緊張していてうまく耳抜きができない場合もありますが、ゆっくりとリラックスしながら潜降しましょう。
器材の着脱
水中で器材に何らかのトラブルが発生したりした場合の、器材の着脱の練習です。
最初はバランスが取りにくいですが、じっくりと練習しましょう。
海洋講習
場所を土肥の通り崎というダイビングポイントへ移動して、いよいよ海での講習です(その日の天候を考慮してベストな場所を選択するので毎回同じではありません)。
レギュレーターリカバリー
水中でレギュレーターが外れたときに、レギュレーターを見つける練習です。
スキューバの器材を背負っていると、意外と自分の体は見にくいものなので手探りで探す練習です。
慣れるとすぐに見つけられるようになります。
オクトパスブリージング
プールでも練習したバディのバックアップ空気源を使用した浮上の練習を海でもやってみます。
コンパスナビゲーション
今度はここでコンパスを使用したナビゲーションの練習です。
まずは陸上でコンパスを使用して、まっすぐ進んでまっすぐ戻ってくる練習を行います。
海の中には道路も標識もないので、コンパスの使い方を覚えることは大切です。
ビーチエントリー
浜から器材を背負って歩いてエントリーする方法を練習します。
足元にゴロゴロした石などがあるので慎重にゆっくり進みましょう。
水中散歩
講習といっても、海の中を楽しみながらです。
楽しむ気持ちが上達への近道です。
海中でのマスククリア
海中でのマスククリアの練習です。
今回の講習生のお客様はこれが苦手。しかし、この技術は基本中の基本なので必ずマスターする必要があります。
でも、焦る必要はありません。できるまで、ゆっくりとマイペースで練習しましょう。
技術の習得
無事マスククリアの練習を終えてガッツポーズの奥様。
そして、それを称える旦那さん。
海洋講習終了
全ての講習を終えて陸上へ移動。
そして、この日の内容をチェック。講習内容だけではなく、この日観察した生き物の確認なども行います。
認定
無事講習が終了し、その証としてPADIのCカードが渡されます。
(このときに渡されるのは暫定のカードです。後日正式なカードが郵送されます)。
オープンウォーターダイバー講習は、このようなペースで3日間から4日間の日程で行われます。
学課の予習は少し大変かもしれませんが、海へ出ての講習はとても楽しいものです。
そして、講習が終了した後はすぐにでもファンダイビングに行きたくなることでしょう。
講習を終えてからが本当の楽しみの始まりです。
皆様は講習を終えた後どこの海に潜りに行きますか?